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2008/11/08

いま、龍樹本は。。?

昨日は、午前中はよい天気でした。
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こ~んなぬくぬくしたお天気だったのに
電車を降りたら
もう寒い!小雪がちらちら。

そんでもって、今朝は、これ。011

 
 
 
 
 
たいしたことはないですが
やっと冬のようですね。
冬将軍がくるのが、年々遅れてますね。

さて、オバマ氏が勝利を決めた大統領選。
世界中が、期待をこめて見つめているようです。

わたしが期待するのは
アメリカが、世界の中の一部であると自覚してくれること。
それでいい。。。でも、それがたいへんかも。

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さて、今度出る『印度哲学仏教学』という学会誌に
寄稿したのは

『方便心論』と『廻諍論』で取りあげられる問題についてです。


たいへんややこしい話なので
ちょっと読んだだけではよくわからないかもしれませんが

拙著『龍樹造「方便心論」の研究』(赤本)の中にある

「『廻諍論』の「六句論議」と『方便心論』」

という題の論考の続きになります。


★簡単に言うと、こうです。

『方便心論』は、飛び出す絵本のような、そういう仕組みになっている。

開くと、いろいろなものが立体模型で飛び出すはず。。。

しかし

長年ほったらかしにされたので、開いても、飛び出さない。
くっついちゃって、しかも、よくページが開かない。

それで、少しずつ開いては、
壊さないように立体化していっているのです。


★最初の立体化は

二人の論議。

名前を、「六句論議」ともうします。

別名「けんかわかれ論議」とも言います。
六つのやりとりからなっています。

●六句論議●
===========================
1,空論者Aが、実在論者Bのことばを否定して、文句を言ってます。
「『空であるのは一切』だから、ボクの言うことも、もち、空だよ」

2,実在論者Bは、言い返す!
「空だって、変なの。
空なら、何も言ってないジャン、
きみのことば、意味があるなら空じゃないだろ」

3,Aも、負けずに言い返す!
「Bの2で言ってる理由、理由になってない、
『喩相違』っちゅう、まちがい理由だぞ、敗北だぞ」

4,Bは反撃!
「じゃ、きみの言うとおりなら、きみの言うこと空っぽだろ、敗北だぞ」

5,Aも反撃に反撃!
「空っぽじゃなくて、空なの!ボクのでいいんだ、おまえこそ、敗北だい」

6,Bもまたまた反撃!
「3で、Aの言ってることを真に受けるなら、
Aは意味のあること言えないジャン、おまえの敗北だぁ」
===========================

これjこれ、けんかするんじゃない!

まったく、困ったもんだ。。。
で、これが「六句論議」というものです。

どっちが、勝ってるかわかる?
わからないよね。。。そうなんだよ。どっちも、負けかな。

『中論』4・8,9はこの様子を書いている。

論証する方も論難する方も
どっちも、「証明すべきことに等しい」、って。

つまり、証明になってまへん、って言ってるわけです。


★そして、今回の論文です。

上に上げた●「六句論議」●の議論、
ちょっとおかしいんです。

「ちょっと」じゃなくて、全部おかしい、ですって?
あ、そうじゃなくて。。。六句論議自体はいいのよ。。六つあるし。

おかしいのは、じつは、

最初の1のAの発言です。。。

これ、じつは、実在論者Bの主張を受けて出した”答え!!”なんです。

空論者は、議論の発端ではない!のです。
1で「答え」を述べていると言うことは
前に、実在論者の問いや議論があるわけでしょ。

つまり

この●六句論議●の前に

一つ、議論が隠れてるんですよ。

そしてね、じつはそれも、前振りの「六句論議」なんです。

それを立体化したのが、今回出る予定の論文なのです。


ややこしい、って?

でしょう!でしょう!


つまり、『方便心論』の一つの説明に
三つのことがらが、つぶれた状態で入ってるんですよ。

================
一つは、論理用語の説明。
もう一つは、『廻諍論』の●「六句論議」●(空論者の反論)
さらに、もう一つ、前振りの「六句論議」 (実在論者の主張)
================

立体化するのも、楽じゃないすよ。


で、何で、こんなこと、書いたか、って?

そりゃぁ、もち、
龍樹本のためっす。

これで、調子つけて
一気に、龍樹本に気分をもってくんです。。たいへんなんす。

おもしろく書きたいけど
問題が大きすぎて
ものすごくマジになっちゃうわたしです。

この議論を見ると、
「六句論議」って、とっても 深淵だぁ、って、わかるじゃないすか。

困ったわ、深淵になりすぎよね。。。
今度の本、ものすごくまじめになっちゃうかも。。。


え、なに?

それでいい、
それで、じゅうぶんマンガだから、ですって。

ひどいわよ!

 

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コメント

えび天サンバさま

> 次なる著作も、じっくりと時間をかけて頂きたいと思います。

はい!がんばります。。。
えび天サンバさまは、深みにはまるんですけど、わたしの場合、泥沼にはまってきてます 。。。。ぬけたいっ!!

投稿: 管理人エム | 2008/11/10 20:33

エム先生

先生の著作(&サイト)のお導きによって、ようやく龍樹を読む気になった私です。次なる著作も、じっくりと時間をかけて頂きたいと思います。えび天サンバ合掌

投稿: えび天サンバ | 2008/11/10 11:21

えび天サンバさま

お返事、チョー速い!負けました(笑)。

> 日記はむちゃむちゃ面白いです。

ほんとですか。 ありがとうございます。
毎日同じことばかりでしょ。すぐ平凡になるんですよね。人生が。。。

でも、新しい目標ができましたっ!

えび天サンバさまをさらに深みに誘うべく精進いたします、ムフフ 


投稿: 管理人エム | 2008/11/09 00:37

エム先生

了解です。でも先生、日記はむちゃむちゃ面白いです。そうやって私は更に深みにはまって行くんですね。

投稿: えび天サンバ | 2008/11/08 23:37

えび天サンバさま

なんか、鋭いご指摘で。。。上の六句論議の中の『喩相違』も、この『喩違』に相当するんですよね。

あ、でも、今回のわたしの「マンガだ」は、うーん。。。「喩違」いや、次の「理違」。。うーん。。。む、むずかしい。。。って、単純ミスかな(汗) 

投稿: 管理人エム | 2008/11/08 22:32

エム先生

今回の先生の紛らわしい言葉遣いは、方便心論で言えば、1・7・9・1の喩違ということになりますですか?

投稿: えび天サンバ | 2008/11/08 22:05

えび天サンバさま

あら、ゴメン!

えび天サンバさま、ええっと、マンガって、ほんとのマンガではなくて
「マンガだ」という形容動詞(?)のようにして使ったんですが。。。

紛らわしいことば遣いだった!

投稿: 管理人エム | 2008/11/08 21:50

先生、それはひどくないです。マンガは偉大な芸術です!

投稿: えび天サンバ | 2008/11/08 21:33

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