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2014年11月30日 - 2014年12月6日

2014/12/06

アングリマーラ考 走ってるみなさんへ

「止まれ!沙門よ」「止まれ!沙門よ」

と、耳になりっぱなしの数日間。

不思議な経典、アングリマーラ経。


前回、ちょっとだけ訳して載せましたが、
また、ちょっとだけ載せてみます。

経典の中に、
一部だけ詩のかたちで書いてあるところが
あるのです。

この詩が、とてもいい!!

アングリマーラの切ない気持ちが、
伝わってくるようです。
ブッダに救われた瞬間を、描いています。

何も言わずに、詩を訳しなさい、管理人
ごちゃごちゃ余計なことは書かないのっ!
ほら、さっさと、やれぇ~~


ではでは、
またもう一度、詩の部分だけを
最初から
訳します。

「アングリマーラ経」(『マッジマ・ニカーヤ』第86経)
=============

そこで、盗賊のアングリマーラは、尊師に、
詩によって話しかけました。

            ***

「 沙門よ、歩いているのに、
おまえは、『止まっている』という。
そして、
わたしを、止まっているのに、
『止まっていない』という。
おまえに、この意味を尋ねよう、沙門よ、
どうして、止まったのがおまえで、
わたしは、止まっていないのであるか? 」

「 止まったのは、わたしだ、アングリマーラよ、
常にあらゆる生き物に刀杖を置いてしまった。
だが、おまえは、命あるものたちに節制がない。
だから、止まったのはわたしで、
おまえは、止まっていないのだよ 」

「 ようやく遂に、わたしのために、
供養された大仙人である、かの沙門は、
大いなる森に現れた。
法に結びついたあなたの詩を聞いて
わたしは、遂に、悪を捨てよう 」

こうして、盗賊は、刀と武具を、
深い崖の淵に投げ捨てた。
盗賊は、善く逝ける者(=ブッダ)の足下に
ひざまずいた。
その場で、かの人に、出家を乞うた。

ブッダは、実に、憐れみ深い大仙人であり、
神とともなる世間の教師である、
そして、その時、
「来なさい、比丘よ」と、
かれに告げた。

この瞬間、
かれは比丘になったのであった。

=============

歩いている沙門を、止めて、話しかけたのは、
★アングリマーラ★

アングリマーラは、話すために、立ち止まる
だけど
アングリマーラは、止まってない
かれの心は、人殺しに向かって、進んでいる

一方

人殺しのいる道を、歩いて行くのは、
殺生を止めた★ブッダ(善く逝ける者)★

ブッダは、歩き続けて
アングリマーラを引きつける

「止まれ!沙門よ」という、ことばは、
どっちがどっちを、カモったのだろうか。

アングリマーラが、ブッダをカモった?
いや
ブッダが、アングリマーラをカモったの?

止まれ!沙門よ

これは、縁起のことばだ。
アングリマーラは、何も思わず。。。
思わず、発した、このことば。

ブッダは、アングリマーラに
話しかけさせたようにも見えてくる
ブッダの心はわからない

だけど

ここから展開する縁起のはなれわざ、
これぞ、ブッダの、法の開陳。


止まっているのは、わたしだよ
止まっていないのは、おまえだ、
アングリマーラよ


仏教で教える顛倒(てんどう)
ひっくり返った考え方が、ここで示されます。

「止まれ」と
アングリマーラが言ったのは、
人殺しを止められないからだ。

殺生の止まっているわたしは、
おまえを、
「止まっていないだろ」というのだよ。


あるのは、法(理屈)である。


どんなに止めたいと思っても
止められなかった人殺し

止めようがなかった人殺し

自分でもどうしようもなかったアングリマーラの

その心の中に

殺生を「止めた」ブッダの極意を学びたい

という気持ちが、いやおうなく、わき起こるのです。


法だ、ダンマだ、縁起です!!


助かった。救われた!
と思ったことでしょう。

何もかも振り捨てて、
アングリマーラはひざまずきます。


「 来なさい、比丘よ 」


止まった、止まった!
アングリマーラが、止まった瞬間だ。


そして、ここから、
新しい道を歩み始めるアングリマーラ。

来なさい、進みなさい、
怠ることなく精進しなさい


あらゆるものは、変化するのだ。


なるほど、納得!

アングリマーラの大転換だった。


        ◇◇◇


ああ、よかったね!アングリマーラ

単純で、粗野で、乱暴者
自分で自分をコントロールできない
無知で野蛮なアングリマーラ

たくさんの人を殺した悪いヤツ。。

だけど、

どこか憎めないアングリマーラ


こんな人って、世の中にいますよね。

かれの気持ちがわかる人は、
あなたもわたしも、アングリマーラ。。あらら


アングリマーラには、
師走は、ほんとうに、「師が走る」できごとだったですね。

こんな奇跡が、
師走に
いつも起こることを
願って
世界は、クリスマスと祝うのかな。
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むりやり、語源解釈して、
いろんな宗教が、
ジングルベルですね。

何言ってンだろね、管理人ってば。

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2014/12/02

熊出没! 猫出没! アングリマーラ出没!

苫小牧の大学に行ったら、
こんな張り紙が、どかんとありました。
Dsc00934s

うわぁ~! 熊の顔まで出さなくても。
グランドって、すぐ、そこですよね。

なかなか、郷土色が、豊かです

っていう、問題ではないかも。

地球の気候も暖かくなってきて、
熊も
冬眠に入る時期を見極められないのでしょうか。
それとも
餌が少ないのでしょうか。
まさか
グランドで、サッカーしたい、ってことはないだろね。

お!久方ぶりに
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猫、出没! 

うーん、注意散漫になるなぁ
すぐ、仕事や勉強の邪魔をするお邪魔猫だっ!


    ◇◇◇


師走ですね。
せんせも、走るんだっけね。

そうだなあ、せんせも、せいとも走ってるよね。

走ると言えば。。。

走ると言えば?

こんなお話しが思い出されます。

「アングリマーラ経』(『マッジマ・ニカーヤ』86)

走ったり、止まったりするお話しでしたね。

大悪者の盗賊アングリマーラは、追いはぎです。
人殺しに執着して、殺しては、指を取って首飾りを作り、
自分の首にかけていました。


朝早く、盗賊のいる道を行くブッダを見て、
人々は止めました。
しかし、ブッダは、スタスタ托鉢のために
歩いて行きました。

遠くから、ブッダを見たアングリマーラは、
「カモだ!」と思って、追いかけます。
ところが、
ブッダは神通を使ったため、
アングリマーラがいくら追いかけても、

追いつけません。

アングリマーラは立ち止まって、ブッダに呼びかけます。

============(経典より)

立ち止まって、尊師に、このように言いました。

「 止まれ、沙門よ 」「 止まれ、沙門よ 」

「 止まっているのはわたしだよ、アングリマーラよ、
だから、おまえが、止まりなさい 」

そこで、盗賊のアングリマーラは、このように思いました。

「 釈迦族の子である、これらの沙門たちは、
真実を語る者であるし、また、
みずからも真実であると公言する者たちだ。
だが、あの沙門は、歩いているのに、こう言ったのだ。
『 止まっているのは、わたしだ。アングリマーラよ、おまえが止まれ 』と。
ならば、わたしは、この沙門に尋ねてみよう 」


そこで、
盗賊のアングリマーラは、尊師に、詩によって話しかけました。

「 沙門よ、歩いているのに、おまえは、『 止まっている 』という。
そして、止まっているのに、わたしを、『 止まっていない 』という。
おまえに、この意味を尋ねよう、
沙門よ、どうして、止まったのが、おまえで、
わたしは、止まっていないのであるか? 」

「止まったのは、わたしだ、アングリマーラよ、
どんなときでも、どんな生き物にも、刀杖を置いてしまった
(=暴力をふるわない)。
だが、
おまえは、命あるものたちに節制がない。
だから、
止まったのは、わたしで、
おまえは、止まっていないのだよ 」
===============

実は、この経典、原文できちんと読んだことがありませんでした。
いろいろな訳で読んではいましたが、
原文をみたことはありませんでした。

それで、いつも、この「止まる」と「歩く」「走る」ということを、
ブッダとアングリマーラが、やりとりする場面について、
ほんとうは、どんな風に言ったのだろうと、思っていました。

できるだけ直訳っぽく、訳してみました。

そうか!


「止まる」は、どんなことについても、
「止まる」と言えるということだ。

「止まったのは、わたしだ」
という、ブッダのことばが身に沁みる。


ぴゅーーーー
風が冷たい、アングリマーラ

師走が寒いわ、アングリマーラ

過ぎる時間は、アングリマーラ

棒でたたいて、アングリマーラ

お尻をたたいて、アングリマーラ

殺生するなよ、アングリマーラ


わたしも、
アングリ口を開けた
アングリマーラみたいなもんだなあ。


たまには、止まってみたい。。
なにごとにおいても。

Dsc00930as
常時、膝の上に「止まっている」のは、だれ?

サム・グリマーラだぁ  。。変な名前


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