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2014年3月16日 - 2014年3月22日

2014/03/21

龍に出会う 蟻塚経

Dsc00552s
ぶれちゃった。夜だし。

なかなか雪が消えてくれませんね。
もう降らなくていい、って、思うんだけど。


昨日は、在家仏教の講演会でした。
わざわざおいでくださった方々、ありがとうございました。


綱渡りの人生をしていることが、ほんとに如実な一日でした。

スケジュールがちょっとでも狂うと、
ほんとにパニックになりそ、です。

まずは、数日前に、母が風邪をひいて、熱を出したのが、一つ。
日程が全部くるって、
あっちこっちに連絡して、ヘルパーさんをお願いすることに。


さらには、講演会のテーマに、蟻塚経を取りあげたのですが、

これって、何だか、自分でもよくわかりませんでした。

わからないので、勉強して、講演しよう、って、思ったんですが、

勉強してるうちに、母は熱を出すし、わたしも、熱が出そう。

で、さっぱりわかりませんでした。
時間が、たりにゃいにゃ、たりない、たりない、たりにゃいにゃーーー!


けっこう、焦る気持ちもありながら、
でも、
なぜか、思ったほども焦らず、
それでも、どうしよう、どうしよう、と、
寝ながら、考えていました。

何とか原稿を書いて、
あれこれやって、
ある程度、何とかなりそなところまでは、来ましたが、

どうも、すっきりしません。

とうとう、当日の朝になり、

時間が迫って、諦めて、

原稿を印刷しているとき、

はっ!

とひらめきました。


蟻塚経は、龍樹の経典だ!
龍樹は、これで、無生法忍の悟りを得たんだ!


           ◇◇◇


ああ、よかった!
話しが見えたわ。


蟻塚経は、『マッジマ・ニカーヤ』第23経で、

とっても変わったへんてこな経典です。


ある神霊が、クマーラカッサパ尊者という比丘に、
謎かけをするのです。

蟻塚があって、夜に煙を出して、昼には燃える。
バラモンが、賢い者に、剣でここを掘れ、と言って、
言われたとおりに、賢い者が掘ると
変なものが次々と出てくるのです。

閂、蛙、分かれ道、鉢、亀、屠殺場、肉の塊、龍

最後の龍以外は、全部、とりだして捨てて、掘っていくのです。
龍に出会ったら、ふれずに、帰依しなさい

と言うのです。

この意味は、ブッダに聞きなさい、と言って、神霊は消えてしまいます。

で、クマーラカッサパ尊者は、お釈迦様に答をもらう、

というお話です。
で、答は、ものすごくシンプルに同義語で置き換えられていって、
それで、お話は終わるのです。


        ******

なぜか知らないけど、これを読んで、
「喩え」の話しをすることにしたのです。

また、
なぜか知らないけど、喩えには、
龍樹が使えるな、って、なんとなく思ったのです。

そして、

龍樹の『方便心論』から一つ引用して、
紹介しながら

「お釈迦様は、直喩は使うが、隠喩は使わない。
隠喩は、ことばの欠陥である(言失の一種)」

ということを、何だかしゃべったのです。

隠喩というのは、文にはなっているけど、
そのまままじめに読むと、変なことになるものです。

君は僕の太陽だ、
人生は一つの舞台である
君の瞳はダイヤモンドだ

こんな感じです。
瞳がダイヤモンドだったら、たいへんでしょ、みたいな、ね。

直喩は、大丈夫。

君の瞳は、ダイヤモンドのようだ

と「~ようだ」とつけると、直喩ということになります。
簡単に言っちゃうと、そんな感じです。
ブッダの説く喩えは、直喩が多く、
とてもわかりやすいのです。 
みなさまご存じのとおりです。


そこで、先ほどの、蟻塚経です。

蟻塚は、身体の同義語である
蛙は、怒りと悩みの同義語である

などなど、ブッダは教えるのですが、

これって、直喩なの? 隠喩なの?


龍樹は、「ブッダのことばに隠喩はない」って言ってるけど、
どう見たって、この経典、隠喩っぽくない?

龍樹のうそつき、ペテン師、インチキ

って、思う人もいるかもしれません。


でも、大丈夫なんよ。


最後をみて!
賢い者は、龍に出会うんですよ。
そして、龍に出会って帰依するんですよ!

ね!

龍に出会って帰依した人は、だーれだ?

はい!答は、龍樹ですっ!


大龍菩薩に出会って、海の宮殿で、山のような大乗経典を、
授けられ、読み尽くせないほどの量を90日間読んで

龍樹は、悟るのです。


この、龍樹の伝記は、
蟻塚経をもとに、かれの行跡をアレンジして書いたものでしょう。


そうか!

蛙も、屠殺場も、出会っては、捨てて、
とうとう、龍のところまで
到達した人

その人が、龍樹だったのか。


だからね、皆さん、

龍樹は、インチキでもなく、うそつきでもなくて、
ほんとに蟻塚経をそのとおりに実践しているのです。

だから、

龍樹が

「ブッダのことばに、隠喩はない、全部、直喩だ」

って、言ったら、それは、ほんとなんです。


龍樹の証明 を、 終わります。
ご清聴ありがとうございました。


写真は、ぼけぼけですが、
話しは、ちゃんとオチもついて終わりました。
Dsc00551s

それにしても、いつも思うんだけど、
やっぱ、龍樹が出てくると、どっか、へんてこになるよね。

こんな変な経典で悟るなんて、やっぱ、変わってる。

しかし、

それを、取りあげる、わたしも似たようなもん。。。

 

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