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2013年11月17日 - 2013年11月23日

2013/11/19

びび という 駅があります

すっかり木の葉も落ちて晩秋の風景です。
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JR北海道は、ダイヤの本数が減って、
とうとう乗る汽車がなくなりました。

で、鈍行でいきましたら、こんな駅が!

びび 

美々と書くのです。無人駅だと思うな。
何もないもの。
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知らなかったなあ。。
何度も通りすぎていたんだけど、
特急ですと、気づきません。

風景が、さびしい。。いいか、
もう、晩秋から初冬ですものね。
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それにしても、
朝7時に家を出て、晩7時に帰る。。

のは、
まだいいとしても

そのうち6時間乗り物に乗ってる、って!

なんか、めちゃ、時間が無駄な気がする。。

どうせなら、
もう一つ講義を増やした方が効率いいかも。
って、
思うくらいだけど、ね。


       ◇◇◇


昨日は、また、アランの『幸福論』(岩波文庫)を読んでいました。

39スピード

このエッセーの中で、
新型車両によって、
パリとル・アーブルの間が15分旅行時間が、
短縮された、とあります。

「幸福な乗客たち」は、
その短縮された15分を何に使うのか?

「その時間を、プラットホームでの時間待ちに
使ってしまう人が多いだろう。
もう十五分カフェに座って、
新聞を広告欄まで読んでしまう人もいるだろう。
いったいどんな益があるのか。
誰のための益なのか。」(pp.132-133)

アランは、さらに、続け、
「それと同じ時間を、
汽車のなかでむだに過ごしてはなぜ悪いのか」

というのです。

「汽車のなかよりもいいところはどこにもない。」

おお、そうですか!

「特急列車のことである。」

あれ!がくっ。

「座り心地は、どんな安楽椅子よりもずっといい。
広い窓から、川や谷や丘や村や町が
通りすぎていくのが見える。
目は、丘の中腹に出来ている道路や、
その道路を走っている車や、
川面に浮かぶ船の列を追いかけている。…」

楽しい風景だ。。
特急列車の旅は。

それに引き替え、
鈍行で行く人生の旅は、
どれほどの無駄があるのだろうか。。

朝7時から夜7時まで、
はっきり言って、全部が無駄ではないのか。

アランは、十五分の走行時間の短縮を

「いったいどんな益があるのか。
誰のための益なのか。」

と、言ったのだ。

おお、そうだ。どんな益があるのだ。
全部が、無駄なのに。。。

だから、わたしは、こう言おう!


「いったいどんながあるのか。
誰のためのなのか」


     ◇◇◇

すべてが無駄な鈍行の旅には、

びび(美々)

という駅がある。

なんと、きれいでつつましい名前なんだろう。

誰のための駅なのだろうか。

ほとんど原野の中のように見える無人の駅である。
立ち寄る人もいないだろうに。


きっと、寂しい乗客のために、
作られた駅なんだろう。

この辺に、駅がないと、あまりに寂しい

という、乗客の心をなぐさめるために
出来た駅なのだろう。


無駄の中に、
たった一つだけ、
無駄でないものもある。


びび  という  益(えき)

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