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2012年7月15日 - 2012年7月21日

2012/07/16

花を摘む人・空を知る人

三日間のお休みで、何とか息をふきかえしました。

ああ、生きてる。。
Sbsh0179

13日の金曜日には、ほとんど意識がないうちに、
無事、朝日カルチャーセンターの短期講座

「ブッダのことば~空を考える」

のお話しをしてきました。

ほんとに、絶体絶命のピンチだったはずなのに、
窮鼠猫を嚙んだらしい

なぜか、自分の中では、うまく「空」を話せたような気もします。

ダンゴ三兄弟の喩えを使ったのが、よかったかしら。。

お団子三つ
                 |
部派(上座部)の お団子 〇
大乗仏教の    お団子 〇
密教の       お団子 〇
                 |

これらは、ぜんぜんちがう仏教に見えるけど、
そんなことはない。
同じお団子で、同じ味わい。

これらに通っている、「縁起」の串が、三つを結びつけている。

どのお団子にも、縁起の串は通っているね。


さて、今日の話題は、「空」なのです。
「縁起」は、因果の関係で、まあ、わかったのです。


で、「空」って?


はいはい、「空」はね、「空っぽ」って、ことですよ。

ですからね、

その串、抜いてくださいな。
抜いた穴を覗いてご覧!

ほらね、これが「空」。
穴だけ開いてる、中は空っぽ。

こんなんで、説明になるのかって?

それが、意外といいんです。

縁起の串が貫いたあとだから、因果の味は残ってます。
ただ、目障りな串が抜けているので、食べやすいね。

あ、でも、気をつけて、縁起の串のあとをきちんと残さないと、ね。
穴だけ開いたお団子一つ、こぼれると、ほら、

もう、仏教じゃなくなっちゃう。

お団子は、ばらばらにしないで、
いつでも、
串を復活させられるように
しておくことが、コツ!!

こうしておけば、、
「縁起」を忘れることもなく
「空」を見逃すこともない。

「縁起」からしか、「空」は出てこないのです。


ここを忘れないようにすると、
「空」を誤解することはありません。

「空」は、ことばや想いの中が空っぽということです。

■『ダンマパダ』(『法句経』)
46.この身体を、泡沫のようであると知って、
まぼろしの性質(法)であることをよく悟っていうる者は、
花で飾った悪魔の矢を断ち切って、
死王の見られないところに、いくだろう。


身体も、ほら、中身が抜けて、泡沫(あわ)のよう。。。

「空」ですね


■「泡沫」(『サンユッタ・ニカーヤ』22.95)====
比丘たちよ。
たとえば、このガンジス川が大きな泡のかたまりをもたらすように、
そのように眼(まなこ)ある人はこれを見て、
静観し、正しく考察するだろう。
彼が、それを見て、静観し、正しく考察するならば、
それは、まったく虚ろなものであって、空虚であり、
実質のないものに見えるであろう。比丘たちよ。
それならば、
どうして泡沫のかたまりに真実(精髄、サーラ)があろうか。
======

こんな風にブッダは説明しています。
身体は、泡と同じです。
虚ろで、空虚で、サーラ(真実)がない。

ほら、中身が空っぽで、空ですよ。

では、心の中の想いは、どう?
こちらも、「空」ですよ、ほら、こんな風にね。


■「泡沫」(『サンユッタ・ニカーヤ』22.95)====
.比丘たちよ、
たとえば、夏の月の終わり頃に日中に立っていると、
かげろうがゆらゆらするように、
そのように眼ある人はそれを見て、
静観し、正しく考察するだろう。
彼がそれを見て静観し正しく考察するならば、
それはまったく虚ろであって、空虚であり、
実質のないものに見えるだろう。
それならば、
どうしてかげろうに真実(精髄、サーラ)があろうか。
======

ゆらゆらかげろうは、遠くにあって、
水のよう。。
水のようだけど、近づくと消えてしまう。

中身が空っぽ、何も真の実(サーラ)はない。

そんな風に、想いも空っぽ。。。虚ろだよ。

それじゃ、
空(くう)なら、どうすればいいの?

空なら、しっかり「空だ」と見なくちゃ。


■『ダンマパダ』====
170 この世を、水の泡の如くであると見るとよい、
この世を、陽炎(かげろう)のごとくであると見るとよい。
このように世界を観察するものを、死王は、見ないのである。
=====


「空」であると見る人には、死王はやってこない、って?
死なないってこと?

いや、そうじゃなくて、死にはとらわれない、ってこと。
「空」を知らない人は、花を摘んで楽しむ人。。

Sbsh0182

■『ダンマパダ』===
47.花を摘み集めるのに心奪われている人を、
死は、連れ去っていく。
あたかも、眠っている村を大洪水が連れ去っていくように。

48.花を摘み集めるのに心奪われている人を、
まだ欲望が満たされないうちに、死神は征圧する。
======


だから、この世間を「空っぽ」と見なさい。
そして、それにとらわれず、こんな風にするのよ、
いい、わかった?


■『ダンマパダ』====
49.蜜蜂が、花の色や香をそこなうことなく、
蜜を取って飛び去るように、同じようにして、
聖者は、村の中を行きなさい。

53.花の集まりから、たくさんの花環が作られるように、
同じように、生まれては死ぬことによって、
多くの善いことが、なされねばならない。
======
Sbsh0178


「空」を知るなら、
串のあとを見ることによって、
「縁起」もわかる。

「縁起」がわかれば、生死をくりかえすわれらは、
多くの善いことをしよう。

★☆★
「空」を知れば、生死にとらわれず
「縁起」を知れば、多くの善をなす
★☆★

快楽の花を集めるのではなく
善の花を集めて作る花環

これを作ろう、集めよう。

え?なに?何か言った? 
Sbsh0201

え? 鼻がきくのは、えさのとき。。

えさなの?えさ?!
Sbsh0200

はな はだしい、 まちがいで。


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