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2007/07/03

ふたたび『スッタニパータ』考

今日は、まじめ日記になりそうだわ。
春間さまに期待されてる ニッキ には
ならないかも。

最近、『スッタニパータ』熟読中。
(中村元氏『ブッダのことば』岩波文庫)

いかに経典というのが
人によって
多様に読まれるか

『ブッダのことば』の
表紙の説明を読むとわかります。

「後世の仏典に見られる煩瑣な教理は少しもなく、
人間として正しく生きる道が対話の中で
具体的に語られる。」

このように見えたんですね。
この表紙の文句を書いた編集者※の人には。

 (※このように書きましたが、じつは、中村先生の
あとがきにある文章でした。
う さまのコメントにより、訂正します。ごめんね)


じゃ、わたしも表紙のことばをつくってみよう。
わたしが編集者なら、こんなふうです。

「後世の仏典につながる煩瑣な教理をすべて含み、
沙門として最終的に到達する道が対論の中で
具体的に語られる。」

『スッタニパータ』は、
空入門の書であり
論争の書であり
解脱への導きであり
修行の指南書です。

だから

龍樹が『中論』執筆のために
参考にしたのだと思います。

おそらく かれの
いちばんの参考書です。

というところまで
行きついた、管理人。

今日も暑いぞ!

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コメント

春間さま

> 簡単な言葉と、深い意味は、同じところに住むことができるのですね

まったく、そうですね。
というか、意味が深くなればなるほど、むしろ表現は簡単になっていくように思います。

『スッタニパータ』を読んでいたら、誰がどんなことを聞いても、ブッダは、それに合わせて答えるのに感動しました。
各人の質問は、みなちがいます。
答えは、みなかれらにピタッと合っています。
人にあわせて、さまざまに表現され、さまざまに説かれているのに、すべての答えは一貫しています。

喩えていうと
ことばが、大きな網の継ぎ目におかれているようです。
大きな網は、ブッダの教えの網です。
ブッダは、何を聞かれても、必要なことばの継ぎ目まで
迷わず行って、適切にことばをつかんで、迷わず帰り、聞いた人に手渡すという作業をしているような感じがしました。
ヴィバァジャヴァーディン(分別論者)といわれるお釈迦さんのすがたを垣間見ます。

不思議な感じです。どんなことばも、ブッダは知っている。。。という感触です。そして、ことばは、行為の指標です。

投稿 管理人エム | 2007/07/03 17:14

う さま

ご指摘ありがとうございます。ほんと!四三八頁にありました。
ほとんどおなじ文章ですね。(忘れていました。)

中村先生のご意見でした。ごめんなさい。訂正しておきます。

あとがきには、また、韻文には仏教特有のものが、ほとんどないということも述べられてますね。そして、次のようにあります。

「素材的にはほとんど仏教外から取り入れて、その素材を用いて新たに<仏教>なるものを出発せしめているのである。」(四四二頁)

おもしろいですね。ここは、画期的ご意見であると思います。中村先生はお気づきになられなかったかもしれませんが、ある意味、仏教の根源的な思想を露わにされたと思います。
「他に縁って起こる」という縁起からすると、他者のことばによって教えを説く、という仏教の特徴がよくでていると見ることができます。

いつも考えることがたくさんあります。
教えてくださってありがとうございました。

投稿 管理人エム | 2007/07/03 16:10

 - 煩瑣な教理 -

よりよく理解しようとして、かえって、迷路の中に足を踏み入れるようなところもあるのでしょうか

たとえ、具体的に対話として話されたものでも、
その場に居合わせぬ(その薬に対応しない)ものには、
意味不明ともなり得るのかもしれません

(それを理解して、仏陀として生きる人への考察ではありませんので、あしからず)

簡単な言葉と、深い意味は、同じところに住むことができるのですね

あの人がこう言っていた という言葉は、
それを伝える人の言葉でしかありません

投稿 春間 則廣 | 2007/07/03 13:20

>「後世の仏典に見られる煩瑣な教理は少しもなく、
人間として正しく生きる道が対話の中で
具体的に語られる。」

先生、これは私の手許の文庫本では、中村元先生があとがきの部分で述べておられる文章です。
編集者が感想を述べたものではありません。

投稿 う | 2007/07/03 10:55

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