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2006年10月15日 - 2006年10月21日

2006/10/17

管理人、『廻諍論』を語る

急に紅葉が目立って来た今日この頃。

はっと気づくと、黄色や紅の木々がとてもきれいです。

龍樹本の進み具合も、ぱたっととまったまま。
だけど
ずいぶん、いろいろなことが新たにわかってきた。
『廻諍論』『方便心論』にずぼっとはまっていたら、

あらん

拙著『龍樹造『方便心論」の研究』の中に
ミスを見つけてしまう。

この本書いたとき、最後は、時間なくて、
ものすごいパニックだったから、
正しく訳してたとこ、つい誤って訳し直してしまってた。

直さなくてよかったじゃん。

いくつか、字句のミスも見つかっているので
まとめて、訂正表を出さなくちゃ。

正直言うと

『方便心論』は全部くまなくわかっているわけではない。
ほぼ70%くらいは、解明したかなと思うけど。

ところどころ
穴が開いているのがわかってる。
その穴の一つが、いまわかりかけてるところ。

『方便心論』が完璧に解明できると
『廻諍論』と『中論』などが
およそ
自動的に解明できることがわかる。

『廻諍論』は、ものすごく深い内容だ。
ゲーデルの基本構想に通じている。
そして、それを超えている。
ああ、ゲーデルは、
ある意味、プラトン的な実在論者だからね。
当然、龍樹はその先を行ってる。

龍樹の頭の中は、どこまでも深い海のようだ。

『廻諍論』は、龍樹ものの中では
梵本、漢訳、チベット訳
三拍子そろっている
めずらしい本なのです。

なのに、並み居る注釈者がだあれも
註釈をつけられなかった本なのです。

『方便心論』もそう。
誰も註釈できなかった。

これらの本は、実際にはみんなに知られていた、確かに。
読めたかどうかは別にして。

世界で一番
『方便心論』『廻諍論』『ヴァイダルヤ論』の
三つに詳しかったのは

龍樹以降では

学者のなかでは
亡くなった梶山博士だ。
日本人です。

わたしの見た限りでは
諸外国で、梶山博士を超える人は
まだでていないと思う。

『大乗仏典 龍樹論集』で
『廻諍論』も『ヴァイダルヤ論』も
日本語訳が読めるのは
はっきり言って奇跡的なことだと思う。
しかも、誰でもが読める!

それもこれも梶山博士のおかげです。

しかも、梶山博士の訳は
たいへんすぐれた訳で
信頼のおける訳です。
論法をある程度押さえているので
訳にハズレがないのです。

ただ
博士が手をつけることができなかったのは
論法の「完全な」解明なのです。

だから、
ここは、不肖管理人がやるべきことになりました。

しかし、現実には

龍樹の深い海のような知識のなかで
おぼれております…

なさけないす

その上
何とかわかったこともどう書けば
みんなによくわかるのかもわかりません。

どう書いても、誤解される。
どう書いても、信じてはもらえない。
こういう悩みってのも、ありですか?

ま、いかにも、龍樹らしくて
いいか…って、よくないよ。

(ところで『十二門論』は龍樹作ですね。
これも自分にはわかってるけど、
どうやって証明できるのか、わからん)


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