« 2004年11月7日 - 2004年11月13日 | トップページ | 2004年11月21日 - 2004年11月27日 »

2004年11月14日 - 2004年11月20日

2004/11/18

二冊の本

昨日から読書三昧。
二冊本が届いたので、手にとってそのまま読んでしまう。

レイモンド・スマリアン『天才スマリアンのパラドックス人生』(講談社)
下宿人さまの『ブッダが考えたこと─これが最初の仏教だ』(春秋社)

両者ともなかなかに刺激的で、そして、過激な本ですね。
スマリアンはとても好きな論理学者だから、ギャグだらけのこの本もそれなりに興味しんしん。
それにしても、ほんと全部ギャグの本ね。パズルも入ってるけど。

刺激的で過激なものを一つご紹介。スマリアンお得意のジョーク。

デートの時に相手の彼女に「君に触らないでキスできる」といい、「できる」という方に賭けます。彼女の方は当然「できない」といいますね。そして、スマリアンは彼女にキスしていうのです。

「僕の負けだ」

この手を使って、パーティでも女の子にキスをしまくっていたそうですが、本に書いちゃったら、誰も引っかからなくなると思うぞ。あるいは、さもなければ、他のみんなもこのネタ使うのでは?

しかし、ギャグだけでできた本でも、その中に論理のひらめきが随所にあって、さすがスマリアン読ませます。スマリアンでなければ、これらのギャグも色あせて見えるかもね。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

さて、一方、下宿人さまの書は真剣勝負ですね。切れ味鋭くて明快です。
こういう仏教の本に出会ったのははじめてのような気がするわ。

なぜなら、読むと、書いてあることがわかる!(スマリアンのギャグみたいな文になっちゃった)

それに、他の人の説を批判否定しているのも、読者には仏教思想解釈の交通整理になってありがたいかも。
どんな説があるのかもわかるし。(これもスマリアンのギャグみたいだ)

なんだかまずいわね。スマリアン調にそまってしまって。

とにかく、仏教を研究している人はぜったい読まなければならない本ですね。
今までの仏教書で飽き足らなかった人にもお勧め。

それにしても、自分のすべき勉強そっちのけで、読書の秋に浸っていていいのだろうか?
学会発表も近いというのに。どきっ!何も準備しとらんよ。まずいよ。本気で。

| | コメント (0)

2004/11/16

冬将軍到来とコーヒーと漱石のはなし

吹きさらしのプラットホームが、ことさら寒い今日一日でした。
一日中吹雪いてるし。

こんな寒い日の朝は心もホットになる温かい飲み物がうれしいですね。
朝といえば、やはりコーヒーでしょう。朝は目覚めのコーヒーがなければ始まりません。

コーヒーは、やはり美味しく入れたいですわね。
一日元気が出ませんわ。目が覚めないし。

おいしいコーヒーを入れるコツ。これは先日テレビが伝授してくれました。
コーヒーははじめまんべんなくお湯を通して湿らせるようにするだとか、コーヒーの粉が盛り上がるように入れるだとか、中央部分にお湯を注いでいくだとか。

あと忘れちゃいました。

でも、入れ方忘れて適当でも、管理人は最近美味しいコーヒーを飲んでいるのです。
コーヒーも生協で400gなんと298円のお買い得品。なぜかこれが一番美味しい。
うーん、アロマ~はぁ~。

なぜおいしいかって?

それはね、コーヒーのドリッパーを100円ショップのものから陶器のカ○タのものに変えたからです。

ほんと、信じられないから。
プラスチックのコーヒードリッパーをお使いのみなさん。
だまされたと思って、白い陶器の豪華な(?)ドリッパーを買いましょう。

こんなにちがうの!っていうぐらいちがう。100円ショップのはキャンプに行くとき使うといいかも。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

さて、さて、インターネットで夏目漱石の「わたしの個人主義」を読んでしまう。ところどころとばし読み。
大正三年十一月二十五日学習院輔仁会での講演のようですね。

夏目漱石って、講演してるときも、何となく『坊ちゃん』の中の主人公の話し方に似てますね。
って、作者だから仕方ないか。
率直で、まじめで、堅物で、そんでもって話しが長いです。そっちょくなところが気に入りました。
話しが長いところがあきれました。講演てこんなに長く話すのかぁ。

無批判に西洋をありがたがる風潮を批判してるところが、なかなか感慨深い。
今でもそういう風潮なくなってないですよっ、漱石さん。って言ったら、ビックリするかな。
国家主義も批判しているところが漱石節でええですね。

小説読んだときの印象より、ずっとふつうっぽい人です。
「個人主義」っていうけど、東洋的な「自己本位」を説くから、あんまり自己主張が強く聞こえません。
ううん、もっとわがまましなさいっ!

それより、昨日読んだ(これもとばし読み)へルマン・ヘッセの『シッダールタ』の方が、「自己」や「自我」を殺してというか、消そう消そうとしているようなのに、けっきょく強烈に西洋的な「自我」を感じてしまう。主人公は最後に悟るんだけどねぇ。
ううん、もっと修行しなさいっ!

何だか知らないが、わたしにしては変わったものを読んでしまったわ。
でも、忙しいもんだから、どれも1ページおきにとばし読みです。わるいわね。
こんな読み方だから、感想というより、印象に近いわ。

あとでゆっくり読んでみたら、全然感想ちがうかもね。


| | コメント (0)

2004/11/14

行きと帰りのある道、ない道

ここ2日、久しぶりに『方便心論(ほうべんしんろん)』※を読んでいるのですが、もう、はまりそう!

※龍樹作と考えられるインド初の本格的論理学書。本格的イヤミ本。本格的詭弁論者養成コースのための解説書。本格的真理追究の本。本格的阿含経典丸わかり事典。本格的なぞなぞ本。本格的分析哲学書。本格的論争術教則本。

って、今まで、はまって研究してたじゃん。2~3年間。
そうだった!そうだった!

だいたい全体像をつかんで研究をまとめて、自分ではほぼ手中に収めたように思っておりました。
あとは、きれいに落ち穂拾いをして、残りをお掃除すれば、すっかりさっぱり解明したと言えるとずうずうしく思っていたのであった。

しか~し

な、なんとぉ!そうだったのかぁ。
しらんかった。まるっきり!という発見をしてしまい、この書はまだまだ探れば何でも出てくる、うちでの小槌であることを実感するに至ったのでした。

正直言うと、管理人は、この本、ほんと、好きです。もう大好きだと思うよ。
この本さえあれば、三度の飯はいらないと思っているのに、みんなは管理人に三度、「飯は?まだ?」というんですぅ。

なんて、そんなことはどうでもよろしい。
それより、題名とあってないぞ、中身が。

あ、どうもすみません。

いやね、じつは、ひょいっと遠山さんの『数学入門』(下)を開いて読んでたら、

「西洋のコトワザに『行きと帰りの両方に働けない方法はつまらない方法である.』というのがあるが、数学でも逆演算のない演算は使い道が少ない」

とありました。
ほお、そうか!そうだったのか、やはり~。腑に落ちますわ、すんごく。
現代論理学もみんな「行きと帰りの両方に働ける方法」を構造的にもっている。

P∧Q≡Q∧P、行きと帰りがあるよね。
論理学の命題計算もみんな行きと帰りの方法をもっている。
数学のように、分配律やら交換律やらがそろっていて計算できる。
現代論理学は、数学の中から生まれてきた経緯があるから、やはり「行きと帰り」をしっかり確保しているんだわね。

その点、『方便心論』は「行き」だけしかない。この論理学は、絶対帰れないようにできている。
帰ろうとすると、こっぴどく叱られる。なんて叱られるかって。
「こりゃぁ、おんどりゃ~、じかんがすぎてるぞっ!もどっちゃいかん。
そんなこと(=後戻りして対処)するのは、火事になって家がもう燃え落ちてしまってから、水をかけるようなもんだろがぁ」

きっついすね。
もちろん、帰ってもう一度見直すということは許されるけど、それは「行ってきます」と玄関でたあと、「あ、忘れ物っ」と気がついたときだけで、やっぱり忘れ物もったら、「行かなきゃ」ならん。

っということは、これから先の計算って、できないっちゅうことだわ。
ってことは、この論理学、出たとこ勝負の論理学ってことになる。
ってことは、臨機応変の論理学、猪突猛進の論理学、the oneway logic、てわけなのか。

やっぱり、だいぶ西洋論理学とは様子が違いますね。

あら、なんか、終わり方は穏やかだったわ。

| | コメント (0)

« 2004年11月7日 - 2004年11月13日 | トップページ | 2004年11月21日 - 2004年11月27日 »